人間は “快感” を求めて動くようになっている、そうです。
欲求は五つの段階に分かれ、
欲求が満たされるときに、快感が伴います。
第一の段階は、基本の欲求。
食欲とか、睡眠欲、性欲とか。
第二の段階は、安全の欲求。
食欲(第一の欲求)を満たすために狩りをしたり
危険をかえりみない段階を経て、
安全性を求めるようになります。
第三の段階は、群れる欲求。
(所属し、愛される欲求。)
なにかに属して、そこで必要とし必要とされる。
自分の居場所を確保する欲求が出てきます。
第四の段階は、承認欲求。
属した場所で、
他者より抜きん出る地位、名誉名声を求めます。
欲求の段階は順番どおりです。
一つずつ達成して “快感” を得て、次へすすみます。
スキップはしないそうです。
第四段階を満たすころには
社会的地位も築かれていることでしょう、
欲求の達成を重ねて
現実的(物質的)にも、精神的にも満たされている状態です。
しかし、段階はもう一つ残っています。
第四の快楽を得たあとは
自己の満足ではなく、
他者や世の中に貢献したいという欲求が生まれます。
これが第五、最後の欲求です。
ここから脳科学の話が加わりますが、
欲求の 段階が上がっていくほどに、満たされたときの脳内の快感度は増す そうです。
このときに出てくる快楽ホルモンは
自然治癒力を高める効果もあるそうで。
だから、高僧だとか精神性の高い人物は
健康で長生きをされている方が多いとか?!
快楽ホルモンがはたらくときは、
同時に抑制する(満足を感じておさまる)物質も発生するようです。
欲に抑制がかからないと危険ですもんね。
しかし、第五の欲求を満たそうとしているときだけは
なぜか抑制ホルモンの分泌がないそう。
世の中のため人のためと動いて得た快感だけは
止められることがないのです。
※ 第五の欲求の達成は前頭連合野に刺激が起こり、この場合のみの現象だそうです。
これを、【脳内革命】の著者、春山茂雄さんは
そのことに天の意志を感じる、
そういう世界を目指しなさいと神様にいわれている気がする、
と書かれています。
…たしかに。
善い行いを推奨されている気がしてきます。
さて。
自分は
五つの欲求の段階の
どの位置にいるでしょうか…
多くの方は、第三・第四にいるのだと思います。
算命学的に解釈すれば、
エネルギーを内に向けるタイプであれば
第三にとどまって維持に奮闘するでしょうし、
外に目が向くタイプならば
第四の欲求を満たしたくなるのではないかと思いました。
算命学でも、
理想とするところは
第五の段階の、他者や世の中の貢献にあります。
肉体は時間の経過と共に変化しますが
精神性は意識的に高めていく必要があります。
欲求の段階を一つずつクリアして
第五の段階へ向かうとは
算命学にも通じるものです。
そのような精神性にたどり着くように
あらかじめセットされているのだろうな…、
なんて思ったりしています^^